ゴキブリ必殺剤 2
ピレスロイドの天然のものとは、除虫菊の殺中成分がそれです。
除虫菊は紀元前のペルシャ時代から使われていましたが、その成分についての研究が本格的に進んだのは戦後になってからです。
とくにDDTやBHC、パラチオンなど有機塩素系、あるいは有機リン系の農薬(殺虫剤)が、毒性、残留性、虫の抵抗性などの問題を引き起こすようになった1970年代以降、世界的に研究のピッチが上がり、多くの特性を持つ新成分が開発されました。
現在ではハエ専用、ゴキブリ専用、あるいは電気マット向け、スプレー向けと、それぞれの用途に応じた成分がつくられています。
その構造式は各種の酸と各種のアルコールの複雑な化合物ですが、構成する元素は炭素、酸素、水素。
それに一部の種類では窒素を含むぐらい。
塩素やひ素といった有害物を含まないのが特徴で、自然条件下や体内では簡単に分解されてしまいます。
残留毒性などの問題が起こりにくいわけです。
さて、その虫を殺す仕組み。
殺虫剤には、虫が食べると食中毒を起こすタイプと、神経中枢を侵してノックダウンさせる神経毒タイプとがありますが、ピレスロイドは後者です。